ルーン美術館

- 世界中の”綺麗”を保存するブログ

大学が始まって二週間

 桜の木の下で写真を撮り、入学式を終え、一週間もすれば大学生活の幕開け。

 

 ゴールデンウィークに入る前に、始まったばかりの大学生活を振り返ってみる。

 

 

 どこかの授業で、教授が「自然の音楽を聴いてみましょう」という発言をしていたので、入構と同時にイヤホンを外している。自然の音に耳を澄ませていると、目線も一緒に引き寄せられる。

 桜が満開だった頃は、つい上ばかり見上げていたが・・・・・・

 この一週間で、あることに気がついた。

 

 構内に咲いているタンポポの背丈が、やけに高い。

 タンポポっていったら思い描くのは、地面に近い場所で、人間の目線が届かないような位置で、ひっそりと咲いている姿。それが、構内のタンポポはみんな、茎の部分が目を見張るほど長い。上ばかり見ているわたしが、このタンポポの存在に気がつけたのも、そのせいだと思う。

 

 あらゆる場所で、さながら向日葵みたいに、空に向かって真っ直ぐに咲いている。

向日葵みたいな咲き方をするタンポポ

 

 こんなのが、構内のそこら中に咲いている。

 背丈を図ると、綿毛も含めて 40cm ほどであった。やはり高い気がする。

 

 調べてみると、どうやらセイヨウタンポポだと、この高さになる場合があるらしい。

 

 

 

 もうひとつ植物で思わず写真を撮ったのは、このツツジたち。

満開のツツジ

 

 どの程度を以てして「満開」と呼べるのかはさておき。

 

 やっぱりツツジはきれい。花の形もいいし、色もいい。

 ツツジ色とも呼ばれる、アカムラサキに近いこの色は鮮やか。白は洗練された色で、すっきりしている。それでいて、ツツジ色に負けないくらいに目を惹かれる。

 

 

 

 大学生活に欠かせないもの、それは学食。

 と言いたいところだが、わたしは高校時代より継続してお弁当生活だ。

 

 新生活にかこつけて本やら語学の参考書やらを買いすぎたせい。さっそくお財布が悲鳴をあげている。

 

 

 でもやっぱりお弁当ばっかりだと飽きてくるので、先日はカレーを買ってみた。

 日頃、お弁当で生活しているから、そのご褒美ということにして。

お昼ごはんのカレー

 

 受験ですっかり早食いのクセがついてしまったので、直すのに必死になっているところ。

 

 

夕方

 

 授業が早く終わったので、渋谷駅に広告を見に行った。

 

 帰宅ラッシュ前なので、人を一切写すことなく写真が撮れる。最高。

TOMORROW X TOGETHER @渋谷

 

 広告、サイズが大きければ大きいほどよい。

 自分の身長と同じくらいで、推しの顔が飾られていた。

 

 せっかく推しの話になったので、新曲も載せておきます。

I’ll See You There Tomorrow

I’ll See You There Tomorrow

  • TOMORROW X TOGETHER
  • K-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 
 さて、大学の話に戻る。
 
 わたしは美術史の授業を取っている。
 
 午前で授業が終わる日、東京都庭園美術館で行われている、旧朝香宮邸の展覧会に訪れた。
 座学ばかりだと、身になっている実感が湧かないためだ。能動的に動いて、生で芸術に触れるのが、多分わたしには向いている。
 
 
 これは、わたしが展示で特に気に入ったもの。(写真撮影可能でした)

朝香宮邸 次室(つぎのま)の香水塔

 

 写真中央のオブジェクトは、アンリ・ラパンがデザインした香水塔。

 

 上部が照明になっている。この照明部分に香水を入れて、熱で香りを漂わせていたらしい。ハイセンスすぎるだろ!

 

 

 いわゆる皇族の邸宅らしい派手さはないのだが、日本の皇族らしい趣向が散りばめられていた。隅から隅までデザインされている。排水溝まで、部屋によって形が違う。

 

 それゆえに部屋ごとにかなり雰囲気が変わる。部屋を照らす照明器具も、また様々な種類があった。

一点ものの照明器具たち

 

 独特なデザインも多くあったが、決して浮いているわけではない。
 個性が見られながらも、部屋としてまとまっていたし、ひとつの建物として統一されていた。
 
 
まとめ
 
 大学生活が始まって二週間。
 
 段々と新しい生活に馴染んできたかと思えば、ゴールデンウィークがやって来る。
 
 構造的に、五月病にならないのは無理だ。
 しかし新生活にも馴染めるように、五月病もまた、罹ったと思えば否応にも慣れてきて、いつの間にか終息するのだと思う。
 
 
 五月病に罹ったら、ここに記録しよう。
 それまではゴールデンウィークだけに集中して、未来を見据えずに過ごすのだ。

231216(土) 神保町よしもとお笑いライブ/レポ

 2年ほど前からYouTubeで「板橋ハウス」の動画を継続して観ている。

 

 知らない方のためにざっくり説明すると、 「板橋ハウス」とは、ルームシェアをしているお笑い芸人の3人が、シェアハウスで繰り広げられる日常を投稿しているチャンネルだ。

 

 通知と共に動画を開くほど、私が最近熱を上げているチャンネルである。その熱で、今回は彼らの本業を観に行こうと思った。画面越しでも面白いのだから、生で見ればもっと面白いに違いないと思って。
 前売りチケット2,000円という手頃な価格帯も、決心した理由のひとつである。


 「板橋ハウス」の3人はそれぞれの相方とコンビを組んでいるので、3組揃って出演している回を探した。
 16日当日、チケットを鞄に忍ばせ神保町駅で下車。すずらん通りを抜け、人生初のお笑いライブへ、いざ、よしもと漫才劇場へと足を踏み入れた。なかなかスタイリッシュな建物でカッコよかった。

 

 


 ここからがライブのレポートになる。出演は全14組、かなり濃厚な時間だったが、そのなかでも特に印象に残ったコンビをネタバレはさけつつピックアップする。もちろん、めぞん/軟水/ピュート(「板橋ハウス」の3人がそれぞれ所属しているコンビ)は言わずもがな。

 


 レポートをする前に、参考として私がどの程度の階層、知識量で訪れたのかをメモ。

 

・17歳

・お笑いライブは人生で初めて

・出演者はコンビ名でさえほとんど知らない状態(「板橋ハウス」が所属するコンビは多少ネタを観たことがある程度)

 


 客席は満員御礼、私が観たのは最終公演で、なんと1公演目からすべて出席しているお客さんもいるらしい。そういう楽しみ方もあるんだ!と思った。

 

 

 

●ゆかいな議事録

 政治ネタをしているらしく、この前、中国に触れた漫才をしたとき中国で少し炎上したと言っていた。客席が満席ではないときは、当日券を買って中国人の抗議デモ客がやってくるらしい。「今日は前売りで全席完売したのでデモ団体が来ません!ありがとう!」といわれたのは笑った。
 どのくらいの政治ネタなのかと思えば、最初から最後までたっぷり政治の話だった。
 名前も知らない人たちと政治の話をされて同じように笑うという体験は、選挙権を持たない身としてはかなり新鮮だった。高校生にとって、政治は「試験科目」である側面が強いので。

 


●めぞん

 生で吉野を見て最初に思ったことは「思ったより大きいな」だった。私がYouTubeで吉野を見るとき、それは竹内やすみ視点から見た吉野なので、そう思ったのだと思う。客席から見る「板橋ハウス」は、3人とも共通して想像より大きかった。
 あと、動画で観たときの吉野はかなり印象深い髪型をしていると思っていたのだが、これが実際見てみるとそこまでおかしくない。

 

 見た目の話はこれくらいにするとして、コントの内容も私はかなり好きだった。テンポ感も良いし、私が知らないだけの可能性はあるとしても、早口のボケというのはユニークだと思う。女性をネタにしているのに、客席の女性も私も笑えるネタなのもすごいなと思った。

 


●軟水

 この日、感覚的に面白いと思ったいちばんのグループが軟水だった。あんなネタ、生活のどのタイミングで思いつくんだろう、と心底尊敬した。あれを笑わない人はいないと思う。
 家に帰って、ネタを家族に話すくらい面白かった。私がネタを説明するだけで笑いが起きたのだから、生で見た迫力と勢いといえばとんでもなかった。
 なにかの動画(YouTube)で、すみは「俺は愛嬌で生きてきた」(ニュアンス)と発言していたと思うが、まさにすみは愛嬌のある人だった。年下がこんなこと言って良いのかわからないけど。失礼だったらすみません。

 


エバース

 軟水が感覚的な面白さであるならば、エバースは論理的な面白さだった。
 私は納得感があって日本語を巧みに使う面白さが大好きなので、私はこの日エバースがいちばん好きだなと思った。
 ただこの面白さを伝えようと思っても、私が話したくらいでは少しも良さが伝わらないので、やはり喋りを職業としている人の伝え方というのは洗練されているのだろう。

 


●ピュート

 ピュートのコント、終始「竹内のツッコミだ〜」と感じるほど竹内節にあふれていた。
 「喋りを職業としている人の伝え方というのは洗練されている」と書いたが、これは話しているときに限った話ではなく、会話の間の置き方、ステージの雰囲気、そのときステージの上にあるものすべてを指す。間の置き方なんて、毎回コントを観ているお客さんは違うのに、どうしたらあんなに完璧な時間の置き方ができるのだろう。ステージと客席が一体化しているのを感じたコントだった。

 


世間知らズ

 テレビでお笑いを観ていると、どうしても「面白いかどうか(funnyという意味の面白さ)」という点にだけフォーカスしてしまう。生で観るお笑いは、ステージ上にいる芸人さんたちの人間味を感じられるので、単純な面白さ以外でも笑いが起こった。
 そこにいる人たちの愛くるしさ、劇場を包む雰囲気の楽しさ、共感だったり情けなさだったり、おかしさ以外の理由でも私たち観客は笑うことがある。
 長々と書いたが、世間知らズはそうした色々な種類の笑いにいちばん溢れた漫才だったな、と振り返って思った。

 

 

 今回はひとりで行ったので緊張していたが、同じようにひとりで来ているお客さんが多くて安心した。


 初めてのお笑いライブ、想像よりもずっと笑ったし、かなり楽しかった!!!また行きたい。